米国出版業界の参入障壁

どこの国にも何がしかの参入障壁はあるもので、それが特に歴史的あるいは文化的もしくはその両方ともなれば強大な企業も跳ね返されてしまうらしい。

そんな事例を下記の記事を読んで知った。

エージェントとしては、自分が抱える作家の本がバーンズ&ノーブルに並ばないことがわかっていて、敢えてアマゾンから本を出させるようなことはした くない。どんなにキンドル版でバカ売れしますと言われても、それこそティム・フェリスやセス・ゴーディンのように紙の本にこだわらない著者ではない限り、 書店に自著が並ぶのを見たいというのが物書きの願望だろうし。

そしてこれは英語圏での成功を夢見る著者や出版社に対し、私がいつも口を酸っぱくして言っていることなのだが、アメリカの書籍の流通を理解してロジ スティックスを組める体制を持っていないと、全国の書店に本を並べるのはムリだということ。日本の出版社が自分たちで英訳して「とりあえず」出してみて も、まったく売れないようになっているのだ。

そのロジスティックスとは、本が出る何ヶ月も前から、カタログを作り、書店側に見本刷りを配り、メディアに書評を書いてもらい、書店の平積みに載せ てもらえるようにcoopという予算を使い、セールス・レップと呼ばれる営業担当が取次や書店から注文をとる、ということを刊行日までにじっくりやる仕組 みのことだ。日本のように取次さんに「初版何部なんでヨロシク」と投げられないようになっているのである。そしてこっちの作家は日本のようにあちこちの出 版社からちょこまか分散して出したりしない。だから作家としても、この出版社になら作家生命を預けられる、と思えるほどのコミットメントが感じられないと 契約したくないのもうなずけるだろう。

アマゾンは一般書の出版社として失敗したのか? « マガジン航[kɔː]

飛ぶ鳥を落とすAmazonすら、コンテンツメーカーたる作家の意向の前には軍門に下った。彼らはまだまだ書店に並ぶ「本」に魅力を感じているらしい。しかし世の中は変わる。しかも相手は、あのAmazonである。

何年か後には当たり前のようにAmazonが世界有数の出版社のひとつになっている気がする。

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